歴史的名盤『ザ・ベンズ』リリース30年記念——レディオヘッドを覚醒へと導いた名盤の真実が語られた超貴重インタビュー!


レディオヘッドの『ザ・ベンズ』が彼らの初期の代表作、いや、バンドの「最初の傑作」であることは言を俟たないだろう。

かつてジョニー・グリーンウッドが「『ザ・ベンズ』は僕らにとって真の意味でのデビューアルバムだった」と語ったように、このアルバムに対する彼ら自身の評価は常に安定して高く、否定と肯定を繰り返しながらラディカルな変化を続けてきたレディオヘッドのディスコグラフィの中では、異例とも言える普遍性のアルバムでもある。

そんな『ザ・ベンズ』が今年リリースから30年の節目を迎えるのに合わせて、ロッキング・オン最新号ではトム・ヨークの95年のインタビューを掲載。リアルタイマーとして覚えているのは、本作リリース前のレディオヘッドは“クリープ”の一発屋で終わってもおかしくない、自己嫌悪に塗れて悲観的で「未来なんてなさそう」なバンドだったということだが、『ザ・ベンズ』によってその状況が大きく変わろうとしていた当時の空気が、まざまざと蘇ってくる貴重なインタビューとなっている。

95年というブリットポップの狂騒の年の陰で、いかにしてレディオヘッドは永遠を掴んだのか。未だに“クリープ”の印象を拭いきれないメディアに対するトムの苛立ちもリアルで、必読の歴史的ドキュメントなのです。(粉川しの)


レディオヘッドの記事が掲載されるロッキング・オン4月号

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