ソロデビュー10周年となる6月18日発売の今作は、タイプの異なるふたつの新曲を収録した2枚組全30曲のベストアルバム。冒頭に置かれたひとつ目の新曲“全速力feat.三浦大知”は、立ち止まる重要性を歌詞とサウンドで表現した、スリリングなエレクトロダンスナンバー。そこから年代を遡る形でこれまでの全シングル曲とアルバムのリード曲が並び、ラストにはシンプルなピアノサウンドの中に決して揺るがないKREVA流生きるスタンスがエモーショナルに綴られた、ふたつ目の新曲“Revolution”を収録。
時にシリアスに自分の現状を、時にはっちゃけるほど遊び心満載に自分の哲学を、時にメロディアスにもどかしい恋愛模様を描いてきたKREVA。どの時代のどの曲にも圧倒的な説得力を持った鮮烈なメッセージがあり、今もなお、ブレない意志と行動力は流石だ。ヒップホップが日本においてもポップさとシリアスさを同時に表現できるカルチャーだと広く知らしめた功績の大きさに震えると共に、10周年を迎え円熟したKREVAが更なる高みを目指し突き進む様が、既に目に浮かぶことが、なんとも頼もしい。(渡辺尚美)