6月にリリースされたシングル『Super Magical Illusion』も然りだが、デビュー10周年を経て発表される曲には、より王道的なダイナミズムがある。ダブルA面のニュー・シングル『冬の太陽/The World Record』は、タイプのちがう2曲となっているけれど、いずれもライヴでの最高のアンセム曲となる、フレンドリーなメロディと、強靭なアンサンブルとスリリングに展開するアレンジが、贅沢に詰まっている。
“冬の太陽”はグッド・メロディとコーラスで力強く引っ張っていく曲。ポエティックなエレクトロ・サウンドから、大きくエンジンを吹かせてドライブするバンド・サウンドへとギア・チェンジしてメロディをさらに飛躍させていく爽快さがある。“The World Record”は、UKロック的なファンキーでワイルドなグルーヴを軸に、これまたメロディやコーラスを大きく響かせる曲だ。グリップ力の高い、ドラッギーなコーラスをふんだんに使った曲はどこまでもエモーショナルで、聴く者の心を奮い立たせる。扇情的と言えるほどのエネルギーをまっすぐに追い求める今を感じる。(吉羽さおり)