BBSは常に完璧な形の音楽を求め、そのスキルとセンス、死生観とも言えるバンドの哲学を鍛え上げてきた。そしてそのストイックさこそが、彼らの信じる美学だったのだと思う。今回、命というものに向き合わざるを得ない状況で彼らが選んだのは、その美学をただ全うすることだった。一音一音、極限まで純度高く研ぎ澄まされたこの11曲は、激しくも荘厳で、何よりも美しい。後半“BLIND BIRD”から“EMERGENCE”の、光に包まれるような力強いエネルギーを湛えた川島の歌と、ミニマルなサウンドや残響音が生み出す、神聖で穏やかな開放感。このエンディングには、これまでの作品にはなかった「幸福」が宿っている。生命の強さと音楽の美しさ、そしてそれに立ち向かい続けてきたBBSの歴史がわかち難く結ばれた、彼らの最高傑作。(若田悠希)
「生」が希求するものは
BOOM BOOM SATELLITES『SHINE LIKE A BILLION SUNS』
2015年02月04日発売
2015年02月04日発売
ALBUM
BBSは常に完璧な形の音楽を求め、そのスキルとセンス、死生観とも言えるバンドの哲学を鍛え上げてきた。そしてそのストイックさこそが、彼らの信じる美学だったのだと思う。今回、命というものに向き合わざるを得ない状況で彼らが選んだのは、その美学をただ全うすることだった。一音一音、極限まで純度高く研ぎ澄まされたこの11曲は、激しくも荘厳で、何よりも美しい。後半“BLIND BIRD”から“EMERGENCE”の、光に包まれるような力強いエネルギーを湛えた川島の歌と、ミニマルなサウンドや残響音が生み出す、神聖で穏やかな開放感。このエンディングには、これまでの作品にはなかった「幸福」が宿っている。生命の強さと音楽の美しさ、そしてそれに立ち向かい続けてきたBBSの歴史がわかち難く結ばれた、彼らの最高傑作。(若田悠希)