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後藤正文が中心となり設立したNPO法人「アップルビネガー音楽支援機構」が、静岡県藤枝市に造った滞在型音楽制作スタジオ「MUSIC inn Fujieda」。今作には、そこでレコーディングされた全4曲が収録されている。まず「今の時代の音楽を支える、バンドマン目線でこだわったスタジオ」を叶えた後藤と関わった方々に、最大級の賛辞を贈りたい。それくらい画期的でジャストな発想だと思うし、聴き応えも秀逸。土蔵を改修したことで、空間、もっと言えば歴史が感じられるのだ。“膝栗毛”から想像するのは、藤枝も登場する『東海道中膝栗毛』。アグレッシブに《彼らと私の未来》を繋ぐ。“おかえりジョニー”は、原田郁子(クラムボン)をコーラスに迎え、《所在地》も《性別》も強く温かい《想い》で越えていく。さらにスピッツ“ナンプラー日和”のカバーで、日本のロックの道筋も描き、ラストは今作に至った意味のようなものを感じる“ペダルボート”。スタジオとアジカンが化学反応を起こした意志と音色が、隅々まで詰まっている。(高橋美穂)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年5月号より)
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