2010年のデビュー以来はじめてとなるシングル『季節は次々死んでいく』は、amazarashiがこれまで歌ってきた「生きていくこと」が、躍動的なピアノと疾走感のあるビートで描かれている。
季節が移ろうことや過ぎていく日々を、死んでいくとしたタイトルは、憂いの強いショッキングなもので、そこにもamazarashi、そしてソングライター・秋田ひろむらしさが見えるが、曲のストーリーやそこに託された思いは決して虚しいばかりのものではない。淡々と過ごす毎日のなかでもふと、寄るすべのない不安に陥ったり、所在の無さを味わったりする。そんなぼんやりとした思いを言葉にして空へ放ってくれるような歌になっている。
TVアニメ『東京喰種トーキョーグールー√A』のエンディングテーマであり、作品の内容も汲んだ曲だけれども、あくまでamazarashiの世界観・死生観で、《苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも》と力強く綴っている。ドラマティックなサウンドで、迸る情熱が解き放たれている曲だが、同時収録された静謐なアコースティックVer.もまたいい。(吉羽さおり)