勝負はこれから

テレグラム『オペレーター』
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ALBUM
テレグラム オペレーター
ロンドン出身の4人組。2013年にシングル・デビューを果たし、2014年にはジャパン・ジャム、サマーソニックで立て続けに来日し、一気に話題沸騰したものの、そこからが長かった。数枚のシングル・リリースののち、今年になってようやくこのファースト・アルバムを完成させた。プロデュースはヤックやジ・オーディナリー・ボーイズを手がけたロリー・アットウェル。過去シングルももれなく収められ、日本盤ボーナス・トラックも7曲入り。

メンバーの装いがグラムというわけでもないが、T.レックスやらニューヨーク・ドールズやらモット・ザ・フープルやらといった、パンク登場以前の70年代グラム・ロックのワイルドで放埒な香りがプンプンと漂う。このバンドの場合やはりデビュー曲“フォロー”のインパクトが強くて、その後のシングルはなかなかそれを超えられないというジレンマもあったわけだが、こうしてアルバムになると、畳みかけるように放たれるロックンロールのエネルギーはなかなかのもの。もちろんまだ完成品ではない発展途上だが、今後はもっとペースをあげた活動を期待したいところだ。(小野島大)
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