ストーンズやモトリー・クルーのサポート・アクトに抜擢されて注目度が高まる4人組ザ・ストラッツの14年に出たファーストが、ジャケット、内容をかなり変えてアメリカでリリース。マイク・オールドフィールドなんていうミュージック・マエストロのアルバムにゲストで起用されていることでも、ヴォーカルのルーク・スピラーの歌の巧さは保証付きだが、ここでもそれは充分に発揮されて迫ってくるし、似た音としてクイーンやストロークスが挙がるバンドのテクニックやふてぶてしさが、良いバランスで調和している。
現在バンドはLAに活動拠点を移しているそうだが、グラマラスな空気感を持った楽曲と、天性の明るさを振りまくルークのヴォーカル・スタイルのことを考えると、現在のUKで活動するよりは正解だろう。ヒットとなった”クッド・ハヴ・ビーン・ミー”のMVを観ていると、いろいろな既視感に襲われるのだが、どれかのバンドやアーティストに似ているというよりも、持って生まれたスター性のようなものが放つ輝きが際立っている。次のアルバムを含め、大化けもあり得る、今後の活動が要注意のバンドだ。(大鷹俊一)