純粋に歪んだ視界をもって

DOES『INNOCENCE』
発売中
ALBUM
DOES INNOCENCE
セルフタイトル作の前作を経て、豊かに溢れ出す歌心も獰猛さも、何をしでかすかわからない危なっかしさも、全部引っ括めてイノセンス、と定義するようなニューアルバムだ。先行シングル“KNOW KNOW KNOW”の、経験値を窺わせるというより直感が研ぎ澄まされている、といった奔放な暴れっぷりからも感じられたのだが、この9月にメジャー10周年を迎えるDOESはとても開放的に軽やかに、アニヴァーサリーへと向かおうとしている。ただ、大人びた洗練を感じさせるロックの“熱情”では、《汚れちまった熱情に/注ぐ希望の光の中興奮する》といった詩的でエロティックな一面を覗かせたりするし、しなやかにダイナミックに展開するインストの直後には、《「運命は本当は発明で、人間が作った神様なんだ」》なんていう突拍子もない名フレーズを引っ張り出す“バカヤロウ”なんていう曲もある。利口に器用に立ち回るのではない、ワイルドサイドを邁進してきたからこそ見えたものが、DOESの表現を豊かなものにしていることがわかる。ツアー後にはアニヴァーサリーライヴも予定されているので、ぜひチェックを。(小池宏和)
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