熟成された“生味”のフォーク

エドワード・シャープ・アンド・ザ・マグネティック・ゼロズ『ペルソナ』
エドワード・シャープ・アンド・ザ・マグネティック・ゼロズ ペルソナ
グラミーを始めとする名だたる賞の獲得、さらにヒット・シングルは1億1500万回のストリームを記録。イギリスのマムフォード・アンド・サンズと共に昨今のフォーク・シーンを牽引するロサンゼルスの大所帯、エドワード・シャープ・アンド・ザ・マグネティック・ゼロズの4枚目の最新アルバムが今作。これまでとは異なり、録音はメンバー全員が集まって同時に行われ、オーヴァーダブ等のポスト・プロダクションは全く使用されなかったとのこと。結果、演奏はよりオーガニックに、ライヴ録音を思わせる音の臨場感とスケールが今作の醍醐味と言えるだろう。楽器のアンサンブルは素朴だが、ゴスペルのような華麗なヴォーカル・ハーモニーが彩る“ノー・ラヴ・ライク・ユアーズ”。かたや、鍵盤やパーカッションが内省的なムードを演出する“レット・イット・ダウン”。総勢10名を超えるバンド・アンサンブルが、しかし過剰に音を盛りつけようとすることなく、適度な距離感と抑揚の利いたリズムをもって展開される。先日のコーチェラでのステージも素晴らしかっただけに、日本でも観られる日が来ることを願いたい。(天井潤之介)
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