闇と光のダイジェスト

PINK FLOYD『THE EARLY YEARS 1965-1972』
発売中
ALBUM
PINK FLOYD THE EARLY YEARS 1965-1972
映像作品も含めトータル27枚組(!)という特大ヴォリュームの輸入盤ボックス・セット『The Early Years 1965-1972』がリリースされるが、そこから重要曲/レア・トラック27曲をピック・アップしたCD2枚組ハイライト盤でも、サイケデリックの魔法そのものだった当時のピンク・フロイドの息吹をヴィヴィッドに堪能できるはずだ。シド・バレットの才気の輝きからドラッグ摂取による錯乱と脱退、その後の世界的な成功に至るまでの足跡を、“シー・エミリー・プレイ”、“青空のファンタジア”などアルバム未収録のシングル曲群、BBCセッションをはじめとするライヴ・テイク、バレット作曲の未発表曲“イン・ザ・ビーチウッズ”など貴重な音源の数々から浮かび上がらせる今作。映画『砂丘』サントラ用に制作された未発表音源のリミックスからは、後に“アス・アンド・ゼム”などに転用されたアイデアの欠片が散見されるし、メンバー4人だけで演奏された“原子心母”の圧巻のプレイも必聴。「『女性ガザ自由船団』支援のために再結成します」という声明が公式フェイスブックに掲載されるなど、アーカイヴも「今」も含めて目が離せない。(高橋智樹)
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