仏男性エレクトロニック・デュオの3作め。ストレートなユニット名も彼らが米国人なら少々鼻白む、英国人だったらひねりが足りないし、毎回ジャケに使ってる十字架モチーフも、そろそろきついと思ってた。しかし、それらとこのアルバム・タイトルの組みあわせが、今、おそろしいまでに、ジャストにつきささる。
多くのロック・ファンの例にもれず、みんなでクラブで騒ぐときも部屋でひとりで聴いても楽しめるものが、ぼくも好き。そして、このアルバムは、その理想形。珍しく、収録曲(ラスト前)のタイトルをそのまま、ぼく自身からのメッセージとして、みんなに届けたくなってしまった。“ラヴ・エス.オー.エス”(伊藤英嗣)