時代を超えた永遠の傑作

ジャスティス『ウーマン』
発売中
ALBUM
ジャスティス ウーマン
2016年終了までにはまだ少々時間があるけれど、惜しい、あと1ヶ月前に出ていれば年間ベスト順位が少なくとも2、3アップしてた(推定)。これぞ、10年代をレペゼンするウルトラ・モダン・ポップ。極初期のブーストされ歪んだベースの衝撃は今も憶えてる。8曲めは“ヘヴィ・メタル”と題されているが、そこには笑える批評性がある。全体的に激しさより優しさが目立つ。だからEDMの逆方向という印象。でも力強い。

仏男性エレクトロニック・デュオの3作め。ストレートなユニット名も彼らが米国人なら少々鼻白む、英国人だったらひねりが足りないし、毎回ジャケに使ってる十字架モチーフも、そろそろきついと思ってた。しかし、それらとこのアルバム・タイトルの組みあわせが、今、おそろしいまでに、ジャストにつきささる。

多くのロック・ファンの例にもれず、みんなでクラブで騒ぐときも部屋でひとりで聴いても楽しめるものが、ぼくも好き。そして、このアルバムは、その理想形。珍しく、収録曲(ラスト前)のタイトルをそのまま、ぼく自身からのメッセージとして、みんなに届けたくなってしまった。“ラヴ・エス.オー.エス”(伊藤英嗣)
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