濃密な憂いが澄み渡る場所

indigo la End『Crying End Roll』
発売中
indigo la End Crying End Roll
鏡の如く研ぎ澄まされたピアノポップスのアンサンブルと川谷絵音(Vo・G)のファルセットが眩しく乱反射し合う“見せかけのラブソング”。ブルータルなリフワークと浮遊感に満ちたコーラスワークが妖しく渦を巻いた先にミューズさながらのハイパーなダイナミズムを描き出す“知らない血”。躍動するリズムの果てに狂おしいほどのセンチメントとメランコリアの風景を編み上げてみせる“プレイバック”――。前作『藍色ミュージック』も、4人の卓越したプレイアビリティが流線型的な滑らかさを備えたポップテクスチャーへと昇華された作品だったが、約1年ぶりのメジャー3rdアルバムとなる今作の音像は、絵音の濃密な情感とエクスペリメンタルな音楽的冒険の数々を水のような透度&輝度をもって鼓膜と感覚に滑り込ませてくる、媚薬的なまでの魅力と魔力に満ちている。楽器音と歌という個々のフォルムを越えて有機的に絡み合うindigo la Endの「今」の表現力と、抑え難い想いを楽曲という感情ウイルスプログラムに結晶させ発信する絵音の筆致が、高次元で重なり合っていることを証明する1枚。(高橋智樹)
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