堂に入った“ペインズ節”

ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート『ジ・エコー・オブ・プレジャー』

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ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート ジ・エコー・オブ・プレジャー
オリジナル・メンバーはギターのキップ・バーマンのみ。現在は実質バーマンのソロ・プロジェクトであるペインズだが、しかし、その音楽性は今年で結成10周年を迎えるこの間もさほど大きく変わってはいない。当初の“バンド感”はいくぶん後退し、またフラッドやアラン・モウルダーら大物プロデューサーを迎えた2nd『ビロング』以降はプロダクション面が向上したものの、シューゲイザーやネオアコに対する愛着は今でもそのサウンドの中心を占めている印象を音の端々には受ける。それはこの4作目となる今作においても同様。前作『デイズ・オブ~』に引き続きアンディ・サヴール(※マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、キラーズetc.)がプロデューサーを務め、ツアー・メンバーらをバッキングに擁したサウンドは、まがうかたなきペインズ節。また、前作において存在感を放ったア・サニー・デイ・イン・グラスゴーのジェン・ゴマが今作でもその可憐な歌声を披露している。なかでもエレクトロニックなダンス・ポップ・チューンの⑦は、いい意味でペインズのイメージを超えている今作の白眉。現編成でのライブが観てみたい。(天井潤之介)

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