フィーバーは止まってない!

パニック・アット・ザ・ディスコ『ライヴ・イン・シカゴ』
2009年01月14日発売
DVD
パニック・アット・ザ・ディスコ ライヴ・イン・シカゴ
これを日本で観たかったと思わずにいられないパニック・アット・ザ・ディスコのライブCD/DVD。レーベル仲間と組んだホンダ・シビック・ツアーから08年4月のシカゴ公演を収録、サマソニのスタジアムとはまた雰囲気が違ったステージを楽しめる。『プリティ。オッド。』のアートワークが立体になったようなセットで、オーディエンスの合唱(+黄色い声)が反響する適度な親密感が心地よい。“ビハインド・ザ・シー”ではしゃぼん玉が飛んで、一斉に上がった腕が海の波のように揺れたり、イラストや模様が映し出されるスクリーンも素敵で、会場全体が幻想的な空気に包み込まれている。ファーストとセカンドの曲が自然に溶け合って、サマソニのセットリストにはなかった“いつもエステバンを神に感謝”のスローなイントロで始まるアレンジや、ブレンドンの弾き語りの“さあ踊ろう”にしても、セカンドでの変化がファーストの曲をさらに魅力的にしているのがわかる。年明けには早くも次のアルバムに取り掛かるそうで、またしばらくおあずけになりそうな単独日本ツアーが実現する時にはさらに一段階先に進んだ彼らが観られることだろう。

DVDにはツアー・ドキュメンタリーやPV&メイキング集などボーナス映像も満載、ブックレットのポラロイド写真もおしゃれでかわいい。そして嬉しいのがCDのボーナス・トラックで、セカンドのアコースティック・バージョンが4曲聴けて大満足。でもボーナス映像の中で“パ・ドゥ・シュヴァル”と“マッド・アズ・ラビッツ”をアコースティック演奏する場面もあって、これもフル音源でほしかった……。(網田有紀子)
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