あまりにも眩しい「加速度」のかたち

欅坂46『風に吹かれても』
発売中
欅坂46 風に吹かれても
デビューからたった1年半で、欅坂46が音楽シーンを担う存在にまで駆け上がった最大の理由は、彼女たちが「時代の加速度」を最もリアルに象徴しながら、その歌とパフォーマンスによって今この時代をさらに加速させていったから、にほかならない。そして、1stアルバムで全TYPE合わせて実に40曲に及ぶ楽曲で一気に世界観を押し広げた欅坂46は、この1年半で明確に提示された「欅坂的なるイメージ」をも痛快に裏切りながら、さらに前進していくのだろう――ということが、アルバム後初のシングル曲“風に吹かれても”からも伝わってくる。

《思っていたより地球はゆっくりと回っている》というフレーズからは、今や時代を突き動かし牽引するアイコンとなった彼女たちを取り巻くスリリングなスピード感が滲んでくるし、80‘sふうのファンキーなビートを乗りこなしながら黒スーツ姿で颯爽とダンスを決めるMVはそのまま、時代丸ごと揺らし踊らせていこうとする若き闘志そのもののように映る。TYPE-Cの“避雷針”などカップリングも含め、眩しいくらいの蒼さと冒険心に満ちた快盤。(高橋智樹)
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