この度胸、上等!

シェイム『ソングス・オブ・プレイズ』
発売中
シェイム ソングス・オブ・プレイズ
ここ1、2年精力的なギグ活動を通じ「もっとも注目すべきUK新人バンド」のひとつに台頭した5人組、待望のデビュー作。FWF(ファット・ホワイト・ファミリー)を生んだ南ロンドンのDIYシーン出身だけあって露悪&ブラックなセンス(アルバム・タイトルは長い歴史を誇るコンサバな英宗教テレビ番組のそれ)もなるほどだし、プロデュースにジェイムス・ブレイクのブレーン連が当たっているのも才能が自由に相互交流する同地の活気を感じさせる。

音楽性はずばりポスト・パンクで、フガジ、初期ジョイ・ディヴィジョン〜ハッピー・マンデーズ(=マーティン・ハネット)ら先達と共振しつつ平均年齢20歳の連中らしい爆発力と無頼さで灼熱する場面は痛快だし、サイケな広がりを備えた⑩のようなトラックをモノにする幅もある。この手のバンドは音の尖りっぷりやアイデアで聴かせるケースが多いが、ボーカルにカリスマ/味があるのは大きな魅力になっている。「サヴェージズ以降」とでもいうか、先述のFWF、キャベジ、アイドルズら不満を抱えた世代の「声」を大胆に響かせる若手が増えているが、応援したくなるそんなバンドがまたひとつ増えたことを嬉しく思う。(坂本麻里子)
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