今をときめくミーゴスの1年ぶりの新作。『カルチャーⅡ』というから前作『カルチャー』の続編ということになるが、そもそも「カルチャー」がなにを指しているのかというと、ヒップホップとそのライフスタイル全体で、作品を「カルチャー」と名付けることはつまり、自分たちが現在のヒップホップ界の流れをすべて発信しているということだ。というわけで、24の収録曲、ほとんど全編トラップ・ビート（1曲だけ激レアなファレル・プロデュース）で押しまくり、自由奔放な3人のラップ芸とその掛け合いがこれでもかと詰め込まれた作品になっている。ラップの内容は基本的に「カルチャー」を発信している俺様節で、たとえば、アイス（宝石）だらけの絵文字のペンダントまで作っちまったという荒唐無稽なフレーズがテーマになったりしている。しかし、これがどこまでも聴かせるラップになっているところがすごい。ドレイクとの共演曲での、あまりにゴツい尖がったラップも脱帽ものだ。（高見展）