窮鼠はひたすら前歯を磨く

キュウソネコカミ『モルモットラボ』
発売中
MINI ALBUM
キュウソネコカミ モルモットラボ
オカザワ カズマ(G)のプロデュースによる“囚”、カワクボ タクロウ(B)が作詞とプロデュースを手掛けた“薄皮”、切ない胸の内を綴った“シュレディンガー”“ぬいペニ”など、新機軸も光っている最新作。映画『三大怪獣グルメ』のブッ飛びまくった世界を完璧に描写した“おいしい怪獣”の存在感もすさまじい。秀逸な曲が並んでいる中、激しい心の叫びを感じるのが“3minutes”。タイトルにも表れているとおり、現在の世の中で最も避けるべきとされている「三密」と向き合ったこの曲には、ライブを主戦場としてきたキュウソの狂おしい想いが刻まれている。観客で満杯となるライブハウスの風景を取り戻すことができた時、ヤマサキ セイヤ(Vo・G)は本当にかめはめ波を放ってしまうかも……そんなことも想像してしまう。結成10周年、ネズミ年というアニバーサリーイヤーになるはずだった2020年の予定を大幅に変更せざるを得なかった彼らが溜め込んだエネルギーが、とんでもないことになっていることを窺わせる本作は、すっきりしない日々を重ねざるを得ない我々の心にも寄り添ってくれる。(田中大)

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