ビリー・ノーメイツ『エマージェンシー・テレフォン』

ビリー・ノーメイツ『エマージェンシー・テレフォン』
発売中
EP
ビリー・ノーメイツ エマージェンシー・テレフォン

ジェフ・バーロウ(ポーティスヘッド)の秘蔵っ子が、昨年絶賛を浴びたデビュー・アルバムに続いて5曲入りのEPを発表。

ストリートの声をすくい上げる言葉はパンチラインの宝庫だし、チープかつ獰猛なエレクトロ・ビートにラップを乗せていくスタイルは正しくスリーフォード・モッズ(既にコラボ済み)直系だが、《笑顔でいる義務なんてない/ハイヒールなんて履かない》と歌われる“ヒールズ”を聴くと、彼女の曲には女性差別や不平等への並々ならぬ怒りが渦巻いていることに気付く。

そういう意味では、スリッツを生んだ英国のライオット・ガールの文脈で聴いてもしっくり来るだろうし、ヤンキーの息子にしか見えないマレット・ヘアにも矜持を感じる。COVID-19は格差を浮き彫りにしたが、労働者階級にとっては毎日が緊急事態。今すぐボリス・ジョンソンにも聴かせよう。(上野功平)



ディスク・レビューは現在発売中の『ロッキング・オン』5月号に掲載中です。
ご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。


ビリー・ノーメイツ エマージェンシー・テレフォン - 『rockin'on』2021年5月号『rockin'on』2021年5月号
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