ドラマ『ナンバMG5』の主題歌となっている“眩光”と新曲“あの日、あの場所”の両A面の配信シングル。KO-SHINのアタック感の強いギターリフで走る
WANIMA節全開の“眩光”と、こちらもまた今やWANIMAの確固たるアナザーサイドとなっている、FUJIのどっしりとしたリズムを基盤にゆったりと優しく流れるミディアムチューン “あの日、あの場所”。楽曲としては好対照な2曲だが、どちらの曲でもとてもシンプルにWANIMAの音楽のエッセンシャルな部分が歌われている。《今なら ただ傍にいてやるから/もう二度と…もう一度/やり切ってみるから 止まれないまだ/次のページをめくって》という“眩光”のフレーズは最近ライブでKENTAが常に口にしている「いつでも味方やからな」という言葉に通じるWANIMAの基本姿勢だし、《何もないこの街で夢を見た/あの日あの場所に溜まってた/いつも何かが欠けていて探し続けてた》という“あの日、あの場所”の歌詞に刻まれているのは彼らの原風景だ。3部作を経て「次」へと進む3人の新たなゼロ地点が、ここにあるような気がする。(小川智宏)
『ROCKIN'ON JAPAN』6月号より