Z世代から共感を集めるのも納得

imase『NIGHT DANCER』
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imase NIGHT DANCER
新しい愛され方で世の中から歓迎されている、新時代のアーティスト。TikTokコミュニティに「仲間」として受け入れられているimase。この楽曲もサビをTikTokに投稿したところバイラルし(リリース前にして楽曲の総再生回数は1.6億超え)、フルバージョンの制作に至った。Z世代の「冷めていると見られるしチルを求めてはいるけれど、実際は大人たちが知らないクールで楽しくて幸せを感じられるものを貪欲に探していて、内には情熱を秘めている」といった様を見事に掬い上げた一曲だと思う。サビの《どうでもいいような 夜だけど》は「とってもいいような夜だけど」とも聴こえてくるし(それが、どうでもいいような夜こそとってもいい夜だ、というテーマを表しているのも巧み)、地声と裏声を駆使したり、最初は吐息成分多めなのに対して最後は意志の主張が伝わる歌を響かせたり。相反する要素を使って「チルの中の熱」をまとう世界観を作り上げている。全体的に整いすぎていない脱力感も共感を呼ぶ要素だろう。あと、た行のパーカッシブな発音とESME MORIによるビートの絡みが絶妙に心地いい。(矢島由佳子)

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