前作『マテリアル』から約半年ぶりのデジタルシングル。ポップネスを保ちながら、ファズの効いたギターやひりついたリズム隊のアプローチなどが要所要所に顔を出すことで、メランコリックなムードと興奮や苛立ちといった衝動が内包されている。3人の演奏は歌詞に描かれている景色をより鮮明にし、後半の展開は《僕》と《君》の重ねてきた時間と思いを一挙に映し出すようにドラマチックだ。夜しか咲かない夜顔は朝を迎えることはできない。だがだからこそ、尊い思い出にすることができる。(沖さやこ)
(『ROCKIN'ON JAPAN』3月号より)
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