再生して、光村の歌が変わった?と思った。上手さや美声は不変だが、棘や張り詰めた感がない。それも、これまでの魅力ではあったけれど、今の歌はとにかく心地好い。また、トリプルギターということもあって、ルーツ感が活かされつつ、スタイリッシュで新鮮なギターロックが聴こえてくる。やはり拠点とする場所で、生まれる音楽は変わるのだ。広大な北海道でのびのび鳴らされ、おいしい空気であく抜きされ、パッケージされた必要な音と言葉。2020年代の価値観を提示するバンドだと思う。(高橋美穂)
(『ROCKIN'ON JAPAN』3月号より)
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