シリアスでありながら痛快。それぞれの個性かつ得意技が融合した、最強とも言うべき楽曲の誕生だ。インターネット発ソロアーティスト代表格の2名によるデジタルシングル。作詞作曲をsyudouが務め、編曲はポップスとロックの成分を両立させるスキルに長けたサウンドプロデューサー・Naoki Itaiが手掛けている。優雅かつ華やかなストリングスとピアノ、鮮烈なドラムを筆頭としたアグレッシブなバンドサウンドは、シビアで目まぐるしい世の中を体現するよう。その中心で凛と輝くのが、無垢なハイトーンボイスを持つまふまふと、飄々としつつも躍動感に富んだ歌でグルーヴを作り出すsyudouによるツインボーカルだ。
ふたりの歌に共通するのは、聴き手の意識にはたらきかけるインパクトの強さ。どんなに困難な状況でもただただその先にある光を見据えるような、パワフルな意志と興奮に満ちている。力強く駆け上がるメロディ、《死にたくないけれど生きていたくもない》という人間が抱えがちな矛盾、《散々な痛みも歌にする全て》などの反骨精神、一つひとつが高らかに「生」を叫んでいる。(沖さやこ)
(『ROCKIN'ON JAPAN』4月号より)
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