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タイトル“Make It Out Alive”を訳せば「生き延びろ」というメッセージになるが、それを発しているのがONE OK ROCKであるということが、そこにある説得力を深く巨大なものにしている。まさに「生き抜く」ためにロックバンドという表現を欲し、己の自由と野心をさらに突き詰めるように日本という枠組みを飛び出し、その柔軟さと生命力で時代の変化すら自己革新の一部として取り込み、そして今、先鋭と王道をハイブリッドさせた威風堂々たるロックを鳴らしている――そんなONE OK ROCKの歴史こそ、「Make It Out Alive」というメッセージそのものだ。彼らは常に王者であり、挑戦者であり、サバイバーであり続けている。音楽的には『Luxury Disease』で回帰かつ刷新したロックサウンドをさらなるスケール感で研ぎ澄ませている。モバイルアプリ『モンスターハンターNow』のタイアップソングだが、このヘビーなグルーヴ感と高揚感を食らうと、「ワンオクこそがモンスターだろ」という気分にもなる。（天野史彬）
（『ROCKIN'ON JAPAN』2023年11月号より抜粋）
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