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TOOBOEが届ける新曲のタイトルは“素晴らしき世界”。これまでとは違い直球なタイトルに驚いた。だが、TOOBOE楽曲の魅力のひとつでもある、日常の中で感じる嫌悪感や皮肉をぶつける歌詞は今回も健在。しかし、そんな彼の歌詞には反骨心や皮肉だけでなく、最後の《退屈な人生を愛しておくれ/私の事は 胸が張り裂ける程 嫌ってくれ/何もかもが素晴らしい/素晴らしい 素晴らしい 素晴らしい》というフレーズからは、「何があっても人生を楽しんでほしい」というメッセージを感じ、勇気や希望をもらえた。自分の曲を聴いて最終的に少しでも前向きになってほしいという今の彼のマインドがこの曲では強く表れたのだろうか。だから、このタイトルしか当てはまらなかったのかもしれない。本作には数年前に作られたという“目眩”が収録されているが、そこには希望の言葉は書かれていない。そこからもこの数年での彼の変化が見て取れる。変化を続けるTOOBOEがこれからどう変わっていくのか、楽しみになる作品だ。(岩田知大)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年1月号より抜粋)
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