寂しさも切なさも、あたたかな灯りへ変えていく──Laura day romanceのZepp Shinjukuワンマンを観て

寂しさも切なさも、あたたかな灯りへ変えていく──Laura day romanceのZepp Shinjukuワンマンを観て
Laura day romanceのツアー「a perfect review」は、“happyend | 幸せな結末”からスタート。こらえていた涙がアウトロのギターで一気にこぼれ落ちて、その余韻が様々なトーンで広がっていくような1時間半だった。

アルバム『合歓る - walls』の楽曲を軸にしつつ、冬をテーマにした『works.ep』からも2曲セレクトされていたりと、冬の寂しさや別れの切なさを呼び起こすセットリスト。井上花月のクリアでありながら芯のある歌声がその情景を丁寧にすくい上げながら、言葉を超えて感情を伝えるアンサンブルが、冬の寂しさの中にあるあたたかさや、別れの切なさの中で見つけた在りし日の愛しさを胸の内側にほわーっと灯していくようだった。

新曲“ライター”“ランニング・イン・ザ・ダーク | running in the dark”は、トラックミュージック的なサウンドアプローチを見せる楽曲だけれど、それを人力で巧みに立ち上げることで、ライブサウンドにますます立体感が生まれていたのも印象的だった。その2曲も収録される、12月24日リリース『合歓る - bridgeds』については、12月27日発売のJAPAN2月号でインタビューしたのでぜひお楽しみに!

そしてローラズは、12月30日にはCOUNTDOWN JAPAN 25/26にも出演。ローラズの楽曲とライブが年の瀬の情緒にそっと彩りを与えてくれるのが今から待ち遠しいです。(畑雄介)
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