本当にあったかいライブだった。
「みんなでつくる」をテーマに回ってきたツアーだったとMCでも言っていたが、観客とFurui Rihoのパフォーマンスが完全に一体となって、とんでもなくピースフルな空間を作り出していた。
クラップやシンガロングでフロアを沸かせたかと思えば、歌声一本で魅せるところもありと、楽曲や表現の幅広さは言わずもがなだが、歌とライブのクオリティで圧倒するだけでなく、観客とのコミュニケーションの密度の高さが際立ったライブだった。
観客と会話をしながらバンドメンバーと即興で曲を作って歌ったり、ステージを縦横無尽に動き回りながら、後方や2階席、ファミリーエリアの観客にも声をかけて手を振ったり、Furui自身が「楽器に挑戦」とギターを片手に歌ってみたり⋯⋯。
Furuiからたくさんの愛を観客に届けたいという思いが溢れていたし、なにより楽曲への反応を通して、観客からのFuruiへの愛もフロアに充満していた。そしてそれがしっかりと彼女にも伝わっているのが、ステージ上の楽しそうな、満ち足りた表情に表れていたのが印象的だった。
来年3月のアルバム発売、ホールツアーの開催などホットなお知らせもありつつ、アンコールの“Your Love”が終わったあとも拍手が鳴り止まない。ひとりで来た人も、初めてのFurui Rihoのライブだった人も、誰も置いていかない愛に溢れたライブだった。
Furui Rihoは、年末のCOUNTDOWN JAPAN 25/26にも気合たっぷりで出演してくれる。Furuiらしいライブで27日のMOON STAGEがどう染まるのか、今からワクワクしています!(江口祐里)
誰ひとりとして置いていかない──Furui Rihoと観客の愛が混じり合う、ツアーファイナルを観た
2025.11.27 18:30
