個人的にハンソン・ブラザーズと言えば、先ごろ来日したノーミーンズノーのサイド・バンドを思い浮かべる人間なので、ボーカリストについては「ん〜、バッ☆」という曲しか知らなかったのだが、基本シュガー・テイストだけれどスパイシーな味も持ち合わせた声質はズッパマリだし、イハについても初めてギタリストとして褒めてやりたいと思えたし(すみません……)、実際こりゃあ相当ヤられたなと、悔しいけど正直、認めざるを得ない。
こういうアルバムに、まずは女の子たちがワーッと、続いて男子どもが「ふーん、なかなかやるね」と慎重な態度を見せながらも群がっていくような光景が、再び洋楽シーンに呼び起こされてくれたら嬉しいと自分も心から思うので、このバンドのことは素直に応援します。(鈴木喜之)