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意外な気もするが、これが初のTVアニメ主題歌なのだそう。1月より放送中の『花は咲く、修羅の如く』オープニング主題歌として書き下ろされた曲である。宮崎朝子(G・Vo)の生み出す歌詞の多くは、曲ごとの主人公のキャラクター、シチュエーションを定め、そこで生まれる心情を絶妙にリアリティとロマンを織り交ぜながら描き出したもの。となれば、今作で物語調の詞作をチョイスしてもおかしくはないところだが、むしろその逆。閉じ込めていた自分を解放し、新たに歩み出すことを肯定するという、思いっきり普遍的なメッセージを込めている。なんといっても、かつて“明日も”がそうであったようにSHISHAMO×普遍的テーマの組み合わせは強い。冒頭から引き込むタイトな音色と演奏、一言一句を大切に手渡すようなシュアな歌唱。サウンド面でも魅力はたくさん挙げられるが、個人的には1サビ終わりで入ってくる、メインテーマとギターソロの中間みたいなギターがとても好き。わかるかなぁ。(風間大洋)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年3月号より)
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