世界が大注目のベンソン・ブーンが初来日! 圧倒的な歌声とスター性が炸裂したライブをレポート

世界が大注目のベンソン・ブーンが初来日! 圧倒的な歌声とスター性が炸裂したライブをレポート

Spotifyが発表している年間ランキングによると、2024年に全世界で2番目に再生された曲がベンソン・ブーンの“ビューティフル・シングス”だそうだ(ちなみに1番はサブリナ・カーペンターの“エスプレッソ”)。そんな若き大スターの初来日公演ということで、会場には多くのファンが詰めかけた。力強いエモーショナルなボーカルにどっぷり浸る――多くの人がそんな甘い夜を想像していたのではないか。

だが蓋を開けてみると、良い意味で想像を裏切る凄まじいパフォーマンスが展開された。鍛え上げられたフィジカルで身体全体を使い表現するような歌唱、何度も繰り返されるアクロバティックなバク宙やバク転(!)、高らかに突き上げられる拳……この過剰性は、もはやライブというよりもボディパフォーマンスを軸にしたエンタメショー! 1曲目の“Be Someone”からそんな調子だったため、観客ははじめ口をあんぐり開けて驚いていたようにも見えたが、あまりの牽引力に引っ張られて気づいたら大盛り上がり。4曲目“Cry”では、ピタリと止まったと思ったら連続で宙を舞う離れ業が披露され、フロアは熱狂の渦と化した。

「歌が巧い」と一口に言っても色々な巧さがあるが、彼の場合は全てのパラメータが振り切っている中においても、特に声量がすごい。15曲以上をとんでもない声の強さ・大きさで響かせ、しかもノンストップで歌い飛び続けるのだ。そういった点も含めて、やはりアスリートのような身体感覚がある。ただ、そのアスリート的魅力がストイックな方向性ではなく、豊富なサービス精神によって表現されている点が真のスターだ。待ちに待った最後の“ビューティフル・シングス”では上半身裸でひたすらに盛り上げ、前列のファンに対しては一人ひとり目を見て訴えかけるように歌い、もちろん後方のファンにも自慢の声量で愛を届けていた。

今回はZepp Hanedaでのショーだったが、恐らく今後はさらに大きい規模の会場になるだろうし、サマソニなどのフェス出演にも期待がかかる。彼なら、どんな会場だって盛り上げるに違いない。そんな真のスター性に衝撃を受けた夜だった。 (つやちゃん)



ベンソン・ブーンの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』3月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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