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もう来年で20周年というベテランと言っていいキャリアになってもa flood of circleの毎年アルバムをリリースしてツアーを行うという若手みたいなペースは全く変わらない。なので今年もアルバムがリリースされた。しかしこのフルアルバム『夜空に架かる虹』はこれまでのアルバムとは全く違う。ロックンロールでありながらもデジタルなサウンドやビートを取り入れているという明らかな変化・進化作だ。しかしその新たなトライアルが日本屈指のメロディメーカーである佐々木亮介（Vo・G）のメロディをさらに際立たせている。毎年のリリースが惰性ではなくて、常に進化しながら転がっていくロックンロールバンドの生きざまであることをこのアルバムは示している。それは明確に辿り着きたい場所がこのバンドにあるから。タイトル曲で歌われているように、このアルバムをもって5月に日本武道館ワンマンに挑む。その夢が作らせたアルバム。ロックンローラーの夢を叶えるバンドはフラッドしかいない。（ソノダマン）
（『ROCKIN'ON JAPAN』2026年1月号より）
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