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毎日、何時間スマホを見ているだろう。朝、電車で観た動画の内容を覚えているだろうか。たくさんのコンテンツが流れるように消費されていく現代で、ボカロP・シンガーソングライターなど様々な顔を持つすりぃがKANA-BOONを迎えて放つのは、人を夢中にさせる「音楽」の力を鳴らした一曲だ。《3秒で脳溶かす》《禁断症状で見る》《甘さだけ吸って/飲み込む前にペッて吐いて》と、スマホ依存や、コンテンツが一部だけ切り取られながら消費されていく現代の姿を歌う。KANA-BOONのバンドサウンドとすりぃの緻密なトラックメイクが混じり合ったダンサブルなサウンドは、聴く者をデジタルの渦にのみ込んでいくようだ。ただこの楽曲が問いかけるのは、そんな現状への批判や問題提起ではなく、その中でも、《焦がれ》《憧れ》を抱くほど夢中になれる音楽、出会った瞬間の衝撃が心に残り続ける音楽があるということだ。そして、この“チューインガム”も、聴けば聴くほど癖になる中毒性に満ち溢れ、何度も噛みしめられる一曲だ。(江口祐里)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年8月号より)
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