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すべて新録の7曲が並ぶミニアルバム。《平和に飽きた依存症ライフ/救いはない 希望はドラッグ》と始まり、戦火が広がる世界に抱く想いも迷いも隠さず言葉にしていく“Peace Junkie”。続く“十分だった”の《何も何も起きてない/それだけで/今日はもう十分だったよ》という表現もこの並びだからこそ一層重みを増して響く。アニメ『刃牙道』のオープニングテーマを務める“フルボコ”は重心の低いヘヴィなグルーヴとラップが合わさる音像の中、《足掻いても日々は無惨で/フルボコだって 稀にでも/痛みを癒して/過去に縋らないで》《この苦しみ 血や肉となれ》と日々を生きるうえでのタフな姿勢が歌われる。自分たちの考えること、言いたいこと、伝えたいこと。それらが極めて高い純度で各楽曲に落とし込まれている。ゆえにどの曲も強力だが、白眉は最後の“現在地”だろうか。このポジティブで推進力に満ちた楽曲で、《迷うばかり上等 これでいくんだよ》と言い切る強さがあるからこそ、聴き手も心から信を置いて彼らの歩みを追いかけられる。(長瀬昇)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年5月号より)
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