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メジャーデビューから1年、ブランデー戦記の進化と挑戦が止まらない。昭和歌謡とカントリーの要素を大胆に取り入れた前作シングル“赤いワインに涙が・・・”から一転、今作“もういらない”は、きらびやかなシンセのサウンドがポップな一曲。NIRVANAリスペクトのイントロからして90年代のフレーバーが満載だ。MVでも、昭和レトロな前作からY2Kカルチャー全開のスタイリングに振り切っているセンスが彼女たちらしい(蓮月はネオンカラーのエクステに厚底ブーツで、前作と同一人物に思えないほどの変貌ぶりが最高)。しかし、蓮月が歌う《私は振り返ったりしないよ》《嫌なことは辞めてさ好きに生きるんだよ》というかつてなく力強い歌詞や、より骨太になったみのり×ボリのサウンドが描く光景は、「誰かのノスタルジー」ではなく、まぎれもなく彼女たち自身の「今」。巡り巡る時代の中を自在に泳ぎながら、今しか鳴らせないものを追究しているからこそ、ブランデー戦記のロックは眩しいのだ。(後藤寛子)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年7月号より)
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