唯一無二のビックリ箱

ORANGE RANGE『world world world』
ORANGE RANGE world world world
彼らの楽曲の作風は、大きく分けると、「ラウドなロック」「アッパーなダンス・チューン」「洗練されたエレクトリック・サウンド」「国籍不明の摩訶不思議テイスト」「人を喰いまくった言語感覚の大放出」「感動的なバラード」といった具合だろうか。ひとつのグループに共存し得ることが驚きのこれらの魅力が、本作では一層磨き上げられている印象だ。ヘヴィなギター・リフが興奮を煽る“鬼ゴロシ”。聴けば聴くほど脳みそがトロける変な歌詞が、ダンス欲求を無限に加速する“おしゃれ番長”。彼らの十八番とも言うべきバラード“瞳の先に”。ラテン、トロピカル・ミュージック、歌謡曲、不気味なフェロモンが混じり合った“KIMAGURE 2 3”……などなど。そんな中に、嘘だらけの世界への苛立ちを滲ます“the map”“FACTORY”“ジャポネーゼ”のような楽曲が交えられているのが新鮮だ。「人気者兼未確認生物」「二枚目兼ヘンテコリン」とでも言うべき、こんな不思議なバンドが他にいるか? ORANGE RANGEは何にも似ていないし、誰にも真似出来ない。その事実を改めて確信させられる最新作。(田中大)
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