目の前で進化が起きる

レディオヘッド『アムニージアック スペシャル・エディション』
2009年09月16日発売
ALBUM
レディオヘッド アムニージアック スペシャル・エディション
アルバム未収録曲をDISC2に収めた「コレクターズ・エディション」、3200円。ちなみに、DVDまで付いたさらなるスペシャル・エディションもあってこちらは5800円。これまで『パブロ・ハニー』と『ザ・ベンズ』、『OKコンピューター』がリリースされていて、今回の『キッド A』、『アムニージアック』、『へイル・トゥ・ザ・シーフ』で完結ということになるようだ。あれ? 『イン・レインボウズ』は? あ、EMIが完結ってことね。

DISC2は、シングルのみに収録された曲、ライブ・バージョン、ラジオ番組でのライブ、デモ・バージョンなどが盛りだくさんで収録されている。すでに各アルバムを持っている人でも買う価値はあると言えるものになっている。

今回リリースされる3作は、いわゆる『キッド A』以降と言われる問題作3作で、ロックのあり方を問い、変えた3作である。当時の衝撃度は凄まじいものだったが、今聴くとどう聴こえるか。やはり凄まじいのである。いまだにこれらのアルバムを僕はよく聴くが、まったく鮮度が落ちない。2009年10月号のBUZZのフェス号でオアシスのノエルは「モダンな音楽はモダンであることによって後々苦しめられることになる」と言っていて、それは一見正しいように聞こえるが、それは正しくは「モダンであることを目的化した音楽は……」と言うべきであって、本質により接近するために進化を遂げた音楽というものは普遍性を獲得し、半永久的な鮮度を放つ。ビートルズもそうであり、レッド・ツェッペリンもそうであり、レディオヘッドもそうだ。(山崎洋一郎)
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