何故DIR EN GREYがROCKIN'ON JAPAN12月号に掲載されたのかは、ロングインタビューに書かれていると思うので、楽曲にフォーカスすると……カッコいい! 以上。え、乱暴すぎないかって? いやいや、最も海外で活躍している日本人バンドだとか、過激なライブパフォーマンスとか、印象的な情報が多い彼らだけに、固定概念の色眼鏡で見る人もいると思うのだけど、それを吹き飛ばして純粋な裸眼で見せてくれる風圧をこの楽曲は持っているのだ。ザッカザカのリフとメロディアスなハイトーンボイスで幕を開けたかと思えば、速度を上げてデス声が登場、そこからは映画の中をジェットコースターで駆け抜けるような展開が待ち受けている。言わば、たくさんのフックにあらゆるDIR EN GREYの武器を搭載したような、彼らのスキルが初体験の人にもわかる一曲なのだ。日本人離れしたへヴィネスにも、日本人らしい美しい切なさにも、油断した感性の姿勢を正すような気迫が溢れている。彼らが結成した頃のライブも見てきた人間として、音楽に対して真摯である彼らの志向が、今こそもっと幅広く伝わることを願っている。(高橋美穂)