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歯切れよく小気味よいビート使い、ダンスミュージックやロックを基盤にファンクやシンセポップやジャズ等々の要素を放り込んだ情報密度の高いサウンド。ボーカロイド黎明期の一見突飛でラジカルな実験性と、2010年代中盤以降に勃興したキャラソンやポップスとも親和性の高いアプローチという双方の魅力を、現代に則した形にリビルドしていく手腕がこれまで以上に発揮された作品となることは、「プロセカ」へ書き下ろした“ヘイヴン”や声優・梶裕貴の声を元にした音声合成ソフト「梵そよぎ」を用いた“ブラフマン”といった既発曲から推察できた通り。そこに加え、ソリッドかつワイルドなロックが炸裂する“ブラックハイウェイ”やキュートなテクノポップに爽快なギターを搭載した“フューチャーリリィ”といった新曲たちはフィジカルなライブでの爆発力も予感させる。ボカロシーンでの評価を確固たるものとしながら、昨年末のCDJ出演など広範のロックリスナーをも魅了し始めた彼の現在地を象徴する意欲作の誕生である。(風間大洋)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年5月号より)
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