「史上初のA4雑誌サイズCDボックス仕様で書店&コンビニ流通で発売(そして発売元は宝島社)」という企画性は横に置いても、この2組のコラボをそもそも「GAP 40TH ANNIVERSARYキャンペーン応募者へのプレゼント着うた」(!)として実現させてしまったくるり&ユーミンとスタッフの遊び心には思わずニヤリとさせられる。そして、メロディアス/バラード・サイドの引き出しも大量に持っていながら、ニューミュージックの女傑にあえて自らのラフなロックンロール・バンド・サイドを前面に出して挑んだくるりも、そのでっかく弾むようなくるりのグルーヴに乗っかってどこまでも軽やかに瑞々しくその歌声を解き放っていくユーミンも、青空/日曜日/シャツを洗濯、という曲のテーマ通りに至って自然体である。だが、その「自然体」が、ポップ・ミュージックの裏の裏まで考察し抜いてきた探究者だからこそとりうる究極の融通無碍なファイティングポーズであることだって、1つ1つの音から滋味と歓喜があふれ出していく今作を聴けば誰にでも伝わるはずだ。最高に爽快で濃密な化学変化の結晶。(高橋智樹)