《嫌いじゃないけど好きじゃない／あなたは綺麗過ぎるんだ　あなたは完璧過ぎるんだ》(“ラヴとヘイト”)。……素直になれよ！　と突っ込みを入れたくなる程ちょっぴりひねくれていて、親近感が湧く歌詞。それがキラッキラなメロディに乗せて歌われるのだから堪らない。08年のCOUNTDOWN JACKで入賞し、この度アルバムをリリースするオーイェーズ。彼らの音楽、それは「青春」そのものと言ってもいいくらい、青さと夢とロマンに満ちている。《僕の名前は　少年仮面サンシャイン／雨上がりをさらう様な光で照らしたい》(“少年仮面サンシャイン”)、《君を守るから　僕が守るから　君を信じるから》(“水色の空”)。もう野暮ったいくらい全力で想いをぶっ放す、パワフルでキャッチーでどこか愛嬌のある彼らのロックンロールは、一度聴いたら何度も口ずさんでしまうような中毒性たっぷり。感傷と涙を抱えながら希望を捨てずに未来へ羽ばたこうとする楽曲はどれも凄くまぶしい。恋してる、夢がある、へこんでる、もがいてる。そんなあなた、オーイェーズを聴きなよ。これはあなたのための歌なんだから。(福島夏子)