超現役の攻めっぷり

カテドラル『ザ・ゲッシング・ゲーム』
2010年05月19日発売
ALBUM
カテドラル ザ・ゲッシング・ゲーム
ブリティッシュ・ハード・ロック/メタルの重鎮カテドラルの、4年半ぶり、通算9作目のアルバムは2枚組80分超えという大ボリュームとなった。重厚感たっぷりで、ドゥーム、ストーナー・ロック的に絡みつくドラッギーなギター・サウンドが柱となっているけれど、今作ではハモンド・オルガンやメロトロン、シンセやシタールなどなどといった、プログレ・バンドかと思うようなさまざまな楽器も導入。ダイナミックな展開を遂げていく楽曲に、細やかなアレンジメントと多彩な音色が編み込まれたサウンドで、変化に富んだ濃ゆいアルバムになっている。

スペイシーなオルガンが映えるインストからスタートするDISC1と、同じくインストでもテクニカルなギター・アンサンブルではじまるDISC2。前者が、実験色が強く、マジカルな妖しさやサイケデリックな香りをも発しているのに対して、後者の方がこのバンドの真髄とも言える、じわじわと、しかし確実に攻め入ってくるようなヘヴィさや叙情性を煎じつめた内容。新たなトライアルとバンドのクラシックとの二枚刃で、結成20年の貫禄と怪気炎をブッ飛ばしている作品だ。(吉羽さおり)
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