RADWIMPSの野田洋次郎初プロデュース曲“ラブラドール”では、感情が押し寄せる波のようにうねるバンド・サウンドが、Charaの幸福と悲しみは表裏一体であることを物語っているような甘く切ない歌と、手をつなぐ。橋本竜樹との“青いかけら”は、シンプルなバンド・サウンドが甘酸っぱい。蔦谷好位置による“そして、僕が届かない”は、大きな大地に沈んでいくような深遠で美しいバラード。
一向に解明できない愛の神秘。どんなに幸せでもさらなるものを求めてしまう女性ならではの欲求を、同じく不思議が尽きない音楽という魔法と融合して、描き続けるChara。その歌声が、いつまでたっても瑞々しくて、神聖で、切実で、輝いているのは、決して尽きることのない思いの強さのせいだろう。(小松香里)