21世紀フレンチ・ポップの枠

ジャマイカ『ノー・プロブレム』
ジャマイカ ノー・プロブレム
この号が出る頃には、フジ・ロックのステージに立っているはずのフレンチ・パワー・ポップ・デュオ、ジャマイカ。かつてはポニー・ポニーという名前で活動していたそうだが、ジャマイカ名義としてはこれがデビューアルバム。ライブではサポート・ドラマーを含めた3ピース・バンドとしてステージに立つことになる。本作のプロデュースを務めたのはジャスティスのグザヴィエであり、「サウンドの質感としてのジャスティス」を、正しくギター・ポップに落とし込むという好仕事ぶりを見せてくれている。つまり、ダンサブルでロックしているということだけではなく、気が利いたソングライティングも光るバンド、ということなのだ。先行シングルの“I Think I Like U 2”は悩ましくも痛快な、コーラスのフックも楽しい一曲で既に話題を呼んでいる。更にはヴァン・ヘイレン風にステッペン・ウルフ風、果てはワム!みたいなものまで、グザヴィエの音作りを信じ切るようにしてワクワクするグッド・メロディを連発するのだ。はっきり言って、ズルイ。音の足し算があるのに無駄がない、実は極めて端正な作品だ。(小池宏和)
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