曲調は前作を凌ぐダークさで迫り、かつての彼のイメージにあった西海岸の陽光を浴びる朴訥とした曲調はほぼ皆無だ。この点では前作を遥かに凌いでいる。ループするビートとダブのエッセンスはもともとの持ち味だけれど、それにしてもインストのメロディがとことんダークなのだ。つまり、即興というコンセプトに身を置いて、直感的に弾き出された心象風景がこういう色彩だった、ということなのだと思う。その取り繕いようのない剥き出しのマインドへとズブズブ呑まれる。メタモのステージが俄然楽しみだ。(小池宏和)
トミー・ゲレロの心の中
トミー・ゲレロ『リヴィング・ダート』
2010年09月08日発売
2010年09月08日発売
ALBUM
曲調は前作を凌ぐダークさで迫り、かつての彼のイメージにあった西海岸の陽光を浴びる朴訥とした曲調はほぼ皆無だ。この点では前作を遥かに凌いでいる。ループするビートとダブのエッセンスはもともとの持ち味だけれど、それにしてもインストのメロディがとことんダークなのだ。つまり、即興というコンセプトに身を置いて、直感的に弾き出された心象風景がこういう色彩だった、ということなのだと思う。その取り繕いようのない剥き出しのマインドへとズブズブ呑まれる。メタモのステージが俄然楽しみだ。(小池宏和)