魂の芸術が、心に、世に、染み渡る

ACIDMAN『ALMA』
2010年09月22日発売
SINGLE
ACIDMAN ALMA
先日のROCK IN JAPANで初めて聴いて以来、私の中で未だに余韻が残り続けている名曲。綺麗なバラード、というソングライティングのスキルが感じられる点だけでは語り尽くせない、もっと体温を伴った今のACIDMANのアーティストとしての真価が、まざまざと表れていると思う。壮大なのに幻想ではない、純粋な音像と、切実なメッセージを受け取ることができるのだ。RIJでも大木は語っていたが、“ALMA”とは、チリで建設中の巨大望遠鏡の名称で、スペイン語で「たましい」を意味するという。彼らは、前作『A beautiful greed』から、魂の生々しい躍動を感じさせてくれるライブを行うようになったと私は思っているのだが、そんな彼らにとってはこれ以上ないテーマが宿った楽曲だ。決して短くない彼らの活動歴の中で、間違いなく今が一番、ACIDMANにしかできない表現に辿り着いていると思える。カップリングには“彩-SAI-(後編)”の日下貴世志によるリミックスと、初冬にリリース予定の8thアルバムから、厳選した数曲をダイジェストで1トラックに収録。本当にアルバムが楽しみだ!(高橋美穂)
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