デンマークのコペンハーゲン発。近年ではミューやレヴォネッツで馴染みのある同国のインディ・ロックだが、この4人組はかなり毛色が異なる。ポスト・パンクやハードコアを継承した荒々しいサウンドは、インディ・ファンの間で定着した北欧のポップでドリーミーなイメージとは真逆に等しい。が、一方で北欧といえばフィンランドやスウェーデンをはじめ80年代初期から連綿と続くパンク/ハードコアの王国として知られている。そうした伝統を彼らもまた受け継ぐ存在といえ、ディスチャージやディスコード系からの影響も指摘されるスタイルはオールドスクールな本格派の佇まいだ。それと特筆すべきは、彼らがジンを作るなど地元のDIYなコミュニティに属した活動を行っている点。今のデンマークの音楽事情について詳しくは知らないが、彼らの周りにはUSのノー・エイジやファックド・アップ周辺のような「シーン」が存在しているのかもしれない。ともあれ、デビュー・アルバムの本作収録の楽曲がピッチフォークの「Best New Track」に選ばれるなど、熱い注目が注がれ中の彼ら。ライヴもかなり良さそうなので動画も要チェック。(天井潤之介)