日本でもヒットを記録したファースト『Different Places』から4年。ポスタル・サーヴィスとも並び称されたロンドン結成のエレポップ・デュオがセカンドを完成させた。彼らのポジションはちょうどエレクトロニカとダンス・ポップの中間的というか、ハートフルなメロディとアレンジの練られた電子音の配列が醍醐味だが、けっして眩しすぎないナード感が魅力のキャラ。片割れがベルギー出身ということで同じ北欧系のロイクソップと比較されたりもしたが、所謂フロア仕様のダンス・カルチャーとは適度な距離感がある。なので彼らのサウンドにはベッドルーム・ポップ的な独得な音の“くぐもり”があり、そこが彼らをポスタル・サーヴィスのようにインディ・ロックと橋渡しさせる所以なのだろう。その意味で今作も期待を裏切らない内容であり、メロや音色の耳馴染みのよさは言うに及ばず、どこかペット・ショップ・ボーイズも連想させたりする猥雑さも含んだアルバム後半部の展開は、個人的にかなりツボった。一方、ブランクの間に発表されたブッカ・シェイドとのコラボも話題を集めたが、ああいうテッキーなミニマル感もスパイスとして味付けされている。(天井潤之介)