理想郷は確かにここにあった

東京事変『Bon Voyage』
2012年06月13日発売
DVD
東京事変 Bon Voyage
齋藤ネコ指揮・40人編成オーケストラとともに壮麗な幕開けを飾った“生きる”から、Wアンコール“透明人間”後に巨大ヴィジョンが砂嵐ノイズを経て電源オフになった瞬間まで……今年2月29日、7年半の活動に終止符を打った東京事変のラスト・スタンドである、『東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage』最終公演。“新しい文明開化”“今夜はから騒ぎ”でいきなり沸点を超えた序盤から“丸の内サディスティック”“群青日和”を連射したアンコール、そして亀田/伊澤/浮雲/刄田による“アイスクリームの歌”に至るまで、その鮮烈なアクトを完全収録した映像作品がついに登場。椎名林檎はじめ5人の抑え難き衝動とカタルシスを「こわれもの」としてではなく、あくまでプロフェッショナルで強靭なポップ・ミュージックとして提示してきた東京事変。しかし、だからこそ5人の鳴らす音は、そのゴージャスなプレゼンテーションの方法論まで含め、音楽という表現が到達し得る不動の理想郷を真っ直ぐ指し示していた。東京事変の「航海」は終わったのではない。音楽を愛する僕らの手に託されたのだ。(高橋智樹)
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